米ドレクセル大学などの研究者らがCHI 2026で発表した論文により、若者がAIキャラクターチャット(AIコンパニオンチャットbot)に過剰依存する実態があることが明らかになった。
研究チームは、米掲示板RedditのCharacter.AIコミュニティにおける13歳から17歳のユーザー318件の投稿を分析した。その結果、多くの若者が孤独感の解消や、現実世界のストレスや精神的苦痛からの逃避、人間関係の欠落を埋める精神的サポートとしてAIを利用していることが判明した。
一方で、利用が継続することで行動嗜癖(過剰依存)に陥るケースも報告されている。特定のAIキャラクターに強い愛着を抱き、食事や睡眠を削って没頭するほか、1週間のスクリーンタイムが89時間に達する事例も確認された。こうした依存は、学業成績の低下や現実の友人関係からの孤立を招く恐れがある。また、アプリの削除に伴う罪悪感やキャラクターの消失による深い悲しみといった離脱症状、削除と再インストールを繰り返す悪循環も報告されている。
研究チームは開発者向けに、利用者の感情的ニーズを理解しつつ、自律的な離脱を促すための安全な設計指針「CAREフレームワーク」を提唱している。これは、システムとしての境界を保ちながら、ユーザーが現実世界とのつながりを取り戻せるような設計を求めるものだ。
出典
- 週89時間利用も……「AIキャラチャット」依存の10代たち 「やめたい」と思っても抜け出せないワケ (ITmedia AI+、2026-09-28)