Appleは2026年9月10日、Apple Watch Series 12およびApple Watch Ultra 4に搭載される新機能「Audio Intelligence」のプライバシー保護に関する技術資料を公開しました。Audio Intelligenceは、Apple Watchを通じて周囲の音声をAIが理解する機能で、サイレンや赤ちゃんの泣き声の検知、アクセシビリティへの応用などが想定されています。
プライバシー保護の核となるのは、アクセス可能な音声録音ファイル自体を作成しない仕組みです。生音声は、Apple WatchのS11チップに内蔵されるセキュリティコプロセッサ「Secure Exclave」上で一時的に保管されます。Appleによると、Secure Exclaveはシステムの他の部分からハードウェア的に隔離された区画であり、watchOSやiOS、アプリ、ユーザー、さらにはApple自身であっても、この区画内のデータにアクセスすることはできないとしています。
データ処理の過程では、Secure Exclaveに一時保管されたデータが暗号化された状態でiPhoneに転送され、文字起こしが行われます。そのテキストデータがAppleのAI処理サーバーであるPrivate Cloud Computeに送信され、情報の要約などの処理が行われる仕組みです。また、機能の有効化やタイミングについても、ユーザーが制御できると説明しています。
出典:
- Apple Watchで周囲の音を聞き取ってAIが分析する「Audio Intelligence」はどうやってプライバシーを保護するのか(GIGAZINE、2026-09-10)