フランス・パリの検察当局は、スマートグラスが悪用されたセクシャルハラスメントの訴えを受け、少なくとも1件の捜査を開始したことをロイター通信に対して明らかにしました。当局によると、街頭で女性を同意なく撮影し、その動画をソーシャルメディアに投稿するといった行為が問題視されており、サイバー犯罪対策部門がスマートグラスを用いた犯罪の実態を把握するためのテストを実施しています。なお、事件に使用されたデバイスのブランドは公表されていません。
スマートグラス市場では、Metaとエシロールルックスオティカが共同開発した「Meta Glasses」が広く普及していますが、小型カメラの搭載に伴う違法な監視やプライバシー侵害への懸念が高まっています。Metaの広報担当者は、AIグラスには設計段階からプライバシー保護機能を組み込んでおり、今後も機能を強化していくと述べています。
また、フランスのデータ保護機関(CNIL)は、職場におけるスマートグラスの使用に関する苦情が複数寄せられていることを報告しました。CNILの責任者は、スマートグラスは撮影中にライトを点灯させることで周囲に通知する仕組みを持つものの、すれ違う人々がそのライトを確認して撮影の有無を判断することは容易ではないと指摘しています。
人権団体などは、スマートグラスによる悪用の被害は主に女性に集中していると指摘しています。監視技術の普及が、特に女性や性的マイノリティに対してさらなる負担となると指摘し、規制や対策の必要性を訴えています。
出典
- カメラ付きスマートグラスで女性を盗撮して動画をオンラインに投稿するセクハラについて検察当局が捜査 (GIGAZINE、2026-09-25)