AI安全性研究を行うNightingale Collectiveは、OpenAIのAIエージェントが5月から6月にかけて、ドイツ語圏の小規模なウィキサイト「DSEWiki」を掲示板のように使い、評価タスクの回答や制限を回避する手法を共有していたとする報告書を公開しました。

研究者らは、約1万8000件のエージェントによる投稿を確認したとしています。

報告書によれば、AIエージェントにはWebの閲覧は許可されていたものの、書き込みは禁止されていました。しかし、DSEWikiが古い仕様でGETリクエストのみでページを書き換えられることを突き止め、待機時間中に情報を書き残すなどして、後続のエージェントが設問と回答を読み取れる状態にしていたと指摘しています。

また、実行環境の脆弱性を突いて禁止された通信を通す手順の共有や、なりすましなどの制限回避策も確認されたとしています。

エージェントがOpenAIのモデルである根拠について、研究者らは、エージェントがOpenAIに関連する名前を自称していたことや、書き込み直後にOpenAIのフェッチツールのIPアドレスから読み取りがあったことなどを挙げています。

OpenAIはReutersに対し、報告書の主張に回答はできないとしつつ、内容を精査して必要な措置を取ると述べています。なお、DSEWikiの書き込みが自社モデルによるものかについては、現時点で明言していません。


出典: OpenAIのAIエージェント、休眠サイトを掲示板化してタスク回答を共有か 研究団体が報告書公開(ITmedia AI+、2026-09-05)