日本語

製品発表デビッド・ハイネマイヤー・ハンソン37Signals

Rails作者のDHH氏、37signalsで手書きによるコード開発を終了 AIエージェントへの移行を宣言

Ruby on Railsの作者であるDHH(デイビッド・ハイネマイヤー・ハンソン)氏は、2026年9月23日に開催されたRails World 2026の基調講演において、自身が率いる37signalsでは手書きによるコード作成を通常業務として行わない方針を明らかにしました。

DHH氏は、この変化を「Pencils Down(鉛筆を置く)」と表現しました。これは、詳細な実装手順を指示する段階から、問題や成果そのものをAIエージェント(人間の指示を受けて自律的に作業を進めるAI)に渡す段階へ進んだことを意味しています。同氏は、2025年11月に登場したClaude Opus 4.5を、プログラミングにおける歴史的な転換点として挙げています。

今後の開発者の役割について、DHH氏は「コードそのものを書くこと」から、「コードを生み出す仕組み(機械)と、それを支える製造ラインを整え、監視・評価する役割」へ移行すると説明しました。37signalsでは、過去にAIの出力のみで開発を進め、アーキテクチャ(全体の設計構造)に不備が生じた経験があるものの、現在はより強力なモデルの登場も踏まえ、エージェントが失敗しない仕組みを作る側に回る重要性を強調しています。

また、エージェントによる開発を前提とした場合、人間にとっての書きやすさよりも、AIにとっての効率が重要になると述べています。同氏は、メールサービス「HEY」の次期版において、バックエンドをRustに書き換える計画も明かし、エージェントが記述しやすい言語への移行も示唆しました。

出典

  1. Rails作者DHH「Pencils Down、もう手でコードは書かない」 それでもソフトウェア開発の未来は明るい理由 (ITmedia AI+、2026-10-01)