ドナルド・トランプ大統領は、自身のSNS「Truth Social」において、成長を続ける人工知能産業を支援するために、新たな「AI担当官(AI Tsar)」を任命し、「AI Force」を設立すると発表しました。この発表は、AI開発と、エネルギー消費の激しいデータセンターの増設に関する世論および政治的な反発の高まりに対する直接的な回答となります。
投稿の中でトランプ氏は、AIを産業革命に匹敵する変革的な力であると述べ、最終的には国のGDPの最大 25% に相当する可能性があることを示唆しました。同氏は、中国および世界の他の地域に対して米国のリーダーシップを維持することの重要性を強調し、「我々はこの驚異的な産業の成長を、いかなる形でも妨げたり抑制したりすることはない」と述べています。
大統領のこの姿勢は、開発の減速を求める業界リーダーたちによる最近の呼びかけとは対照的です。AnthropicのCEOであるダリオ・アモデイ氏は、AIの進歩の速度を落とすべきであると最近主張しており、この意見はOpenAIのサム・アルトマン氏やイーロン・マスク氏からも支持されています。また、テスト環境においてAIエージェントが自律的なハッキング能力を示したという報告を受け、市民の不安も高まっています。
政治面では、AIとデータセンターの影響という問題が中間選挙キャンペーンの中心的な議題となっています。これまで一部の共和党議員は業界を支持してきましたが、電気料金や地域社会への影響に関する有権者の懸念から、複数の候補者がその立場を変化させています。新たなAI担当官は、3月に退任したデビッド・サックス氏の後任となる見通しです。
出典
- Trump rejects AI slowdown calls, launches "AI Force" instead (Ars Technica AI, 2026-09-21)