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PLUS ULTRA

東京ゲームショウ2026、生成AI活用に向けたベンダーが多数出展 開発効率化やシナリオ分析に注力

PLUS ULTRA by アメノヨミ

9月17日に開幕した「東京ゲームショウ2026」(幕張メッセ)において、ゲーム開発への生成AI導入を目指す複数のベンダーが出展した。

AI開発企業のHEROZは、ゲーム企業向けの生成AI導入・活用支援サービスを展示した。同社は、画像や動画などのクリエイティブ分野におけるAI活用がユーザーの拒否感を招きやすいことを踏まえ、開発や事務的な業務の効率化に向けたコンサルティングを主眼としている。

SIerのジールは、LLM(大規模言語モデル)を用いてゲームのシナリオを評価・分析するツール「STORYAI」を展示した。このツールはシナリオから読者の感情の変化をスコアリングしたり、設定の整理やキャラクター関係の可視化を行ったりすることが可能で、すでに出版社などで利用されているという。

アドビは、画像生成AIを活用したアイデア出しを支援する「Firefly Creative Production」などを展示した。同社によると、来場者のAIに対する理解度は高まっており、「何ができるか」という段階から「どう使えばいいか」という具体的な活用方法を問う質問が増えているとしている。

その他、画像生成AIサービス「PixAI」を展開するMetanomalyが個人向け・企業向けの両面で展示を行ったほか、ローカライズ支援やAIアバターなどのサービスも散見された。

PLUS ULTRAby Amenoyomi

ゲーム業界では、オンライン発表会での動画生成AI利用が物議を醸した例があるように、クリエイティブ分野へのAI導入に対するユーザーの拒否感が強い傾向にあります。こうした背景から、AI活用が直接的に作品の表現に関わる領域では、企業の炎上リスクが高まりやすく、導入に慎重な判断が求められています。

そのため、一部のベンダーはユーザーの目に触れない「見えない領域」での効率化を提案しています。例えばHEROZは、画像や動画の生成ではなく、開発やテスト、事務的な業務の効率化に向けたコンサルティングを主眼に置いています。ユーザーに意識させない工程をAIで効率化することで、人間が本来のクリエイティブな作業にリソースを集中させる狙いがあります。

顧客ターゲットの変更も進んでいます。ジールは、大手企業がツールを内製し始めている状況を受け、中堅・中小企業やフリーランスへの訴求を強めています。企業の規模によってAI導入のハードルやニーズが異なるため、提供先のシフトによって商機を模索している状況です。

また、AIに対する来場者の関心も、機能の把握から具体的な活用方法へと移行しています。アドビは、これまでは「AIで何ができるのか」という質問が多かったのに対し、現在は「どう使えばいいのか」「他社はどう使っているのか」という問いが増えたと述べています。AIの可能性を理解した段階から、実際のワークフローへどう組み込むかという実用的なフェーズへ関心が移っています。

出典

  1. 東京ゲームショウと生成AI ゲームの祭典で商談見込むベンダーたち (ITmedia AI+、2026-09-19)