Debianは、Linuxディストリビューションの開発・メンテナンス・文書化において貢献者が生成AIツールを使用することを認める方針を投票で可決した。新方針は、責任あるAI使用が開発者の生産性を向上させると認めつつ、「生成AIはDebian貢献者にすでに期待されている基準から除外されるものでも、特別な規則の対象となるものでもない」としている。
投票ではAIツール使用を禁止する案も審議された。It's FOSSの報道によれば、ある貢献者は離脱を表明し「Debianから出てくるものにはもう興味がない」と述べている。今年前半、CanonicalもAIに関する独自の見解で同様の反発を受けたという。
AI使用の開示は推奨されるが義務ではない。ただし、AIツールで生成した出力であっても品質・正確性・保守性・法的適合性の責任は貢献者に残る。貢献者はAI支援の出力を理解・レビュー・テストし、必要に応じて修正したうえで組み込むことが期待されており、人間による適切なレビューなしにAI生成物をそのまま提出することはDebianの確立された開発実践に反するとされている。
出典: Debian won’t ban AI code from its Linux distribution(The Verge AI、2026-09-01)