マサチューセッツ工科大学(MIT)のEngineering Quantum Systems Group(EQuS)は、GPT-5.6 SolをベースとしたAIエージェントが、超伝導量子ビットの測定と校正を自律的に実行できることを実証したと発表しました。
製品発表マサチューセッツ工科大学Engineering Quantum Systems GroupGPT-5.6 Sol
AIエージェントが超伝導量子ビットの測定・校正を自律的に実行、MITの研究グループが実証
量子ビットの校正には、数百から数千に及ぶ予備測定と、その結果に基づいた適応的な意思決定を伴う複雑なプロセスが必要です。EQuSの研究グループは、AIエージェントを実験用ソフトウェアに接続し、測定パラメータの選択、ハードウェアの操作、データの分析、そして次の実験ステップの決定までを、一連のワークフローとして自律的に行う仕組みを構築しました。
実験では、未測定の6量子ビットチップに対し、エージェントがレゾネータ周波数の特定やパルス制御の最適化を自律的に完了しました。研究者は、エージェントが夜間などの時間帯に自律的に測定を継続できるため、実験設計やデータ解析といった、より高次の研究業務に集中できる時間が確保できるとしています。
一方で、実験信号が弱くノイズが多い場合には、適切なパラメータの特定に時間を要したり、経験豊富な研究者によるガイダンスが必要になったりする課題も報告されています。また、エージェントは経験豊富な研究者に比べると、実験的な直感に欠け、不適切な調査を継続してしまう場合があることも示されました。
出典
- How GPT-5.6 Sol helps run quantum computing experiments (OpenAI News、2026-09-08)
- OpenAI テクニカルケーススタディ