経済メディアのThe Economistは、NVIDIAが「AIの中央銀行と化している」と報じました。NVIDIAは過去3年間でスタートアップに対して700億ドル(約10兆9000億円)超の投資を行い、顧客に対しても3000億ドル(約46兆6000億円)規模の金融支援を行っています。同社が業界への資金供給において極めて重要な役割を担っていることが背景にあります。
NVIDIAのこうした財務戦略には、主要顧客である巨大テクノロジー企業が独自のAI半導体開発を進めているという側面もあります。Amazon、Google、Meta、Microsoftなどの顧客は、自社設計の半導体を用いることで、NVIDIA製品よりも安価にインフラを構築できるためです。
NVIDIAによる投資の中には、オープンウェイトのAIモデル(モデルの仕組みが公開され、誰でも利用可能なもの)を普及させる目的のものも含まれています。同社によるHugging Faceの買収(約2兆円)などがその一例です。
一方で、こうした拡大にはリスクも指摘されています。The Economistは、AI市場においてNVIDIAほど深く資金提供に関与している企業は他にいないとし、AIバブルが崩壊した際には、同社が負担する損失も大きくなる可能性があると指摘しています。
出典
- NVIDIAはAIの中央銀行と化している (GIGAZINE、2026-09-17)