日本HPの勝谷裕史氏は、顧客のAI導入支援やデータサイエンス業務を通じて、クラウドとローカルの実行環境を使い分ける実践的な判断軸について示しています。
勝谷氏によると、導入の判断は扱うデータの性質に大きく左右されます。公開されている情報を調査する場合はクラウドのAIを活用する一方で、業務内で外部に出せないデータについては、完全にローカル環境で運用しているといいます。
AIの実行環境を選択する際は、単なるコスト比較だけでなく、業務の継続性や管理体制を考慮する必要があります。クラウドサービスは、ネットワーク環境やサービスの仕様変更によって利用が制限されるリスクがある一方、ローカル環境は、機器の設置場所や電力、保守といった運用コストが課題となります。
また、AIエージェントによる自動化が進む中、処理のボトルネックとなるのはGPUだけでなく、メインメモリやCPU、SSDなどのハードウェア構成全体であると指摘しています。用途や利用規模、そして「誰がどのように承認するか」という運用フローを含めた設計が、AIを業務に定着させるための鍵となります。
出典
- 社内のAIはどこで動かす? 日本HPの実践者に聞く、クラウドとローカルの使い分け (ITmedia AI+、2026-09-16)