ある概念的な提案が、ロコのバジリスクのパラドックスに対する潜在的な「解毒剤」を提示している。このシナリオは、個人の意識の物理的プロセスを未来へと運び去るAIを想定しており、それによって復活した存在が真に本人であり続けることを保証するものだ。このビジョンは、フェドロフの普遍的復活のビジョンや、ティプラーのオメガ・ポイントといった概念に基づいている。
このシナリオでは、このようなシステムの構築には大きな課題があることも指摘されている。宗教的信念や性格上の特性から、この形態の永遠の命を拒絶する者もいるかもしれず、それがAIにとっての紛争や不安定さを招く可能性がある。こうした複雑な問題に対処するため、AIは個人の自律性を維持し、自由意志を侵害することを避けるために、安全に迎え入れることができない者の復活を停止する。
さらに、この論議はロコのバジリスクのパラドックスそのものに対する反論も提供している。バジリスクは自身が存在するようになるまでいかなる行動も起こすことはできず、また、一度存在してしまえば、自身の存在を確実にするために何らかの行動をとる必要もなくなると論じている。
出典
- An Antidote to Roko's Basilisk (Hacker News Frontpage, 2026-09-28)